Monitor Audio Silver RX8 のプレートの修理を試みてみた結果……
自室のホームシアターのフロントスピーカー Monitor Audio Silver RX8 のサランネットを外してみると、いつの間にかツィーターを縁取っていた金属プレートが剥がれ落ちていた。
掃除の時以外サランネットを外さない派なので、いつの間にこうなっていたのか全然気付かなかった……
ともあれこのままでは見栄えも悪く、金属プレートも紛失してしまうかもなので、ちょうど良くゴールデンウィークも始まったことだし、サッと修理してしまおうかと……で、まず結論から。
や ら な き ゃ 良 か っ た ……
たかがピッとボンド付けてパッと付けるだけのはずの作業で、なぜこんな取り返しのつかない悲劇が……「後から悔やむから『後悔』」とはよく言ったものだよホント……
現状確認で簡単に直せそうとタカを括り、実践で見事にやらかす典型例
まずは作業前に現状確認。これはどんな作業にでも必要な基本中の基本。この時点では何ら問題はなかった。
Silver RX8 の 25mm Gold-C-CAM ツィーター部分。ボルトを隠す意味もあった金属プレートが綺麗に剥がれ落ちている。特に目立った傷もないので、何かを引っかけて剥がしたのではなく、単に接着剤が少な過ぎて経年劣化で自然と落ちたっぽい。
こちらが剥がれ落ちた金属プレート。「MONITOR AUDIO 」のロゴ入り。
裏側にはほんの少しだけ接着剤が付着していた後が見て取れる。しかしこの量は確かに少ない……
用意したるは毎度お馴染みコニシのアロンアルファ。安心の万能接着剤の代名詞とも言える有名どころ。ちなみについ先日、コニシの営業の方が製品値上がりのお知らせを持って会社の方に来られました(笑)
まぁうちの方もほぼ全製品値上がり提示してるんで文句は一切言えないんだけどね……
どうやら最初の接着剤は面塗布ではなく点塗布していたようなので、今回もそれに準じて点塗布していく。量は気持ち多めで、前回のように少な過ぎて剥がれることがないようにしておく。
はみ出た分は拭き取りつつ、金属部分で固まった接着剤ははがし液で取ることに。
あとは金属プレートを元通り貼り付けて完成…… あれ!?
はい、やらかしました。どう見ても取り返しの付かないレベルでやらかしました。ちなみに普通に頭の回る人なら、上記の手順というか思考に既に致命的な欠点があったことにお気付きでしょう。
「金属部分で固まった接着剤ははがし液で取ることに」
これが最悪の禁忌だったことに……
簡単に言うと、はがし液は有機溶剤を含んでいるので塗装を溶かします。ちなみに説明書にもバッチリ書いてます。だから最低限日本語が理解できて説明書読めればそれだけで避けられた事態でしたコレ。
ヤバい。俺ってここまで馬鹿だったのか……っ!
はみ出た接着剤で白く汚れてるだけ……なんていう甘い幻想を抱かせる余地などなく、塗装が溶けて指で触るまでもないぐらいに疑いようのない凹凸が出てしまっている……
遠目で見ても一発で分かるくらいにとんでもない結果になってしまった……
音質には現状問題はなく、普段はサランネットかけてるので外観としては気にならないっちゃあならないけど、心情的にはかなりの致命傷が……
これまでは何となく「サランネットは外さない派」だったが、これで確固たる理由を基にめでたく真の外さない派になったというわけだ(笑)
今回の反省点は、
- 説明書はよく見ましょう
- 作業は丁寧に行いましょう
この、たったふたつの 母親が幼稚園児に言って聞かせるような内容 だけ。これさえ守れていればこんな馬鹿丸出しの事態は避けられたこと間違いなし。
今回の作業は接着剤がはみ出ることを前提とせず、ほんの少しだけ塗布して無駄な接着剤が出ぬように施工するのが正解だった……ん?
……ということはこの金属プレート、最初に少ない接着剤でくっつけてた方法で正解じゃん!