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最近の下敷き事情が超進化していてビビった件について

投稿日2018年10月27日

 最近 A4 サイズの下敷きの必要性に迫られ、仕事帰りに職場近くの文具店に行ってみればあらビックリ。

 下敷きが自分の知ってる下敷きじゃなくなってた。

 正確には、私のよく知る昔ながらの下敷きは確かにまだ健在で、しっかり店頭に並んでいる。が、どうやら昔ながらのいわゆるうちわ代わりにもよく使用していた「固い下敷き」は、昨今では「ハード下敷き」というジャンルに分類されるらしい。

 固い「ハード」があるということは、当然柔らかい「ソフト」な下敷きもあるということ。学生時代以降下敷き業界から遠く離れていた身にとって、最近の下敷き事情はまさに異文化状態。
 取りあえずその場は何も購入せずに一旦店を後にし、帰宅後ネットで最近の下敷き事情をチェックすると、下敷きという既に完成され尽くしてこれ以上の発展はありえないと思っていたジャンルの圧倒的進化に軽く目眩を覚える事態に。

 今でこそ下敷きから遠く離れた寂しい生活を送っているが、その昔は「超」が付くレベルの下敷きマニアで、ありとあらゆる下敷きを集めまくった経験もあるこの身にとって、久々に目にした下敷きの可能性を捨て置くことは断じて出来ぬ……

 ……というわけで、購入しました「硬筆用ソフト下敷き」。

 丁度よく今回新たな下敷きを必要とした目的とも合致しているので、その名称の通り硬筆での筆記に特化したという下敷きの実力が如何なるものか、軽く試して見ようかと。

その名の通り柔らかく、筆圧を吸収することで書き心地を向上させる「ソフト下敷き」

「ソフト下敷き」を販売しているメーカーはいくらかあるが、今回購入したのは Amazon などでも最も人気が高い、共栄プラスチックの「硬筆用ソフト透明下敷き」。ブランド名は「ORIONS(オリオンズ)」。
 共栄プラスチックのソフト下敷きにはいくつか種類があり、A4 サイズでは厚みが 0.8mm、1.2mm、2.0mm などがあるが、今回は薄過ぎず厚過ぎずの 1.2mm(型番:No.1304)を選択。理由は

 店頭在庫はそれしかなかったから。

 まぁ店頭に 2.0mm があったとしても、あまり厚過ぎても使い辛く感じるので、どのみち 1.2mm を選んでいたと思う。多分。

 ソフト下敷きはその名称通り「柔らかい」下敷き。昔ながらのプラスチック板のように固い下敷きとは異なり、うちわのような用途や摩擦で静電気を起こして遊ぶという用途には使えない。完全に筆記専用という、非常にストイックな下敷きとなっている。

 まぁその気になれば遊ぶ方法はいくらでもあるんだろうが(笑)

 この通り、簡単にクニャっと曲がる。さすがに真っ二つに折り曲げることは出来ないが、コンパクトに丸めて持ち運べる程度には高い柔軟性を誇る。
 ソフト下敷きのキモはこの柔軟性で、要はこの柔らかい材質で筆記時の筆圧を滑り過ぎないように受け止め、適度な書き心地を維持するというもの。

 今回購入のソフト下敷き No.1304 は、片面がツルッとした滑らかな質感、もう片面が若干ザラッとしたすりガラスのようなマットな質感となっており、どちらの面で筆記するかで、その筆記感が選択できる模様。

 ではその筆圧を受け止めるというソフトさがどの程度のものか、早速試してみることに。

ハード下敷き・ソフト下敷きの筆記比較

 ハード下敷きを使用した場合とソフト下敷きのそれぞれを使用した場合の筆記感覚がどのようなものか、A4 コピー用紙に各種ペンで試し書きしてみた。

 上記がその結果。左側がハード下敷き使用時で、右側がソフト下敷き使用時。使用したペンは上から順に、

  • シャープペン 0.4mm
  • シャープペン 0.5mm
  • ジェルインクボールペン 0.5mm(ZEBRA SARASA CLIP 0.5mm)
  • ジェルインクボールペン 0.7mm(ZEBRA SARASA CLIP 0.7mm)
  • 油性インクボールペン 0.5mm(ZEBRA JIM-KNOCK 0.5mm)
  • 万年筆(PILOT CUSTOM74 (F))
  • 低粘度油性ボールペン(PILOT アクロインキ 0.5mm)
  • 低粘度油性ボールペン(uni ジェットストリーム 0.5mm)

 以上 8 種類を使用。筆圧はいつも書いている時よりも意識して若干強めにして書いてみた。

 結果としては、シャープペンや普通の油性ボールペンだとあまり効果というか違いを実感できなかったが、低粘度油性インクやジェルインク、あるいは万年筆での筆記については、

 体感できるレベルで、ハード下敷きとソフト下敷きでの筆記の違いを感じられた。

 まず、インクフローがかなり違う。ハード下敷きに比べソフト下敷きを使用している時の方が、インクフローがかなり良い。途切れず擦れず、常に安定した書き心地で筆記できる。

 第二に、筆圧の強弱を付けるのが苦手な人でも強弱を付けやすい。ソフト下敷きは強めの筆圧を吸収して一定の書き心地を維持するだけでなく、意識して筆圧に強弱を付ければダイレクトに反応を返してくれる。
 その結果としてメリハリのあるトメ・ハネを表現しやすく、ひらがな・カタカナ・漢字の入り混じる日本語の表記がかなりしやすくなる。

 第三に、ペン先が不必要に滑り過ぎず安定した筆記が可能になる。これはネットの評価でもよく言われているが、例えばクレジットカードの裏面の署名をボールペンでする場合、カードが硬質のためどうしてもペン先が滑りやすくいつも通りの筆記がしにくい。これはハード下敷きを使用した場合や、机上に直接用紙を乗せて筆記する場合も同様。
 しかしソフト下敷きなら適度にペン先が沈み込むため、無駄にペン先が滑ってしまっていわゆる「ミミズ文字」になるということはなく、また逆に引っかかる程の抵抗もないため、非常に安定した書き心地を維持することができる。

 また、滑らかな質感とマットな質感を使い分けることで筆記感に差違が出るか試してみたが、質感による筆記感の違いについては特に明確な差違を感じることができなかった。

ソフト下敷きはその特性上、用紙の筆記痕が残りやすく、インクの滲みが強く出る場合も

 このように硬筆、特にいわゆる「滑らか系インク」を使用するボールペンなどにおいてはその実力を見せつけるソフト下敷きだが、反面その特性がデメリットとして強く現れる場合もある。

 比較用に筆記した用紙を裏側から見ると、ハード下敷きを使用して筆記した場合(右側)とソフト下敷きを使用して筆記した場合(左側)では、やはりソフト下敷きを使用して筆記した方が筆圧を吸収するために筆記痕が強く残り、用紙に凸凹が残ってしまいがちになる。

 また、ジェルインクや万年筆を使用して筆記した場合、インクフローが良くなる反面インクの滲みも強く出てしまう傾向にあり、用紙の裏側にインクが滲み出やすくなってしまう。

 そのためソフト下敷きを使用して筆記する場合は、手帳のメモのように両面を使用をする用紙の場合、逆に筆圧やインクフローなどに意識して注意する必要がある。

総評:少しでも硬筆での書き心地を追求するならソフト下敷きがお薦め

 普段硬筆で筆記する頻度にもよるが、ボールペンや万年筆などでの筆記が多い人や、公式書類に記述する機会が多い人には、ストレスを軽減して安定した筆記を補助するソフト下敷きは非常にお薦めできる。
 しかし反面、普段あまり硬筆で筆記する機会が無い人や、綺麗に字を書くことに興味が無いという人には、従来通りの普通のハード下敷きで十分事足りるかと。

 近年ビジネスに限らず学校のレポートなどもパソコンで作成する機会が多くなり、筆記具を使用する頻度自体が減少傾向にある現在、なかなか目を向ける機会の無い「下敷き」というジャンルが、まさかこのような進化を遂げているとは夢にも思わなかった。

 今回新たなる下敷きを購入したのは、A4 サイズの書類を大量に扱う必要性に迫られ、手持ちの下敷きが B5 サイズしかなかったのがきっかけだったが、それがまさかこんな出会いに繋がるとは……これを機に、もっと色々手書きする機会が増えればとも思うが、やはり手書きは PC 入力より手間と時間がかかるからどうしてもねぇ……

おまけ:手持ちの下敷きコレクションの一部を久々に眺めてみた

 さて、今回の下敷き購入を機に、久々に昔かき集めた下敷き類を引き出して眺めてみる。とは言ってもその大半は段ボールにしまい込んで倉庫の中なので、すぐ出せるのは手元にあるファイリング済みのもののみだが、その一部をちょっと紹介してみることに。

 いきなり懐かしさ MAX のドラクエⅢ下敷き。かつてドラクエファンの少年だった人なら大体持っていたアイテムのひとつ。

 裏側には呪文一覧表。こいつのおかげでドラクエⅢの呪文の種類及び、消費 MP やら果ては習得目安 Lv までほぼ暗記していたな……

 ドラクエ下敷きは Ⅳ及びⅤまで集めていた。Ⅵ以降についても下敷き自体はあったように思うが、こうした呪文一覧表が載っているのは確かⅤまでだったかと。

 これまた超懐かしい「覇王大系リューナイト」下敷き。当時アニメイトで販売されてたのはフルコンプしてたはず。ついでに LD もフルコンプ済み。LD 代だけで 20 万円以上……当時高校生の自分、よく頑張ったな……

 天地無用シリーズも同じく当時販売された下敷き類はフルコンプ済み。こちらは今現在もシリーズ継続中という超長寿作品。というか長過ぎだろ……好きだけど。

 魔法騎士レイアース& CC さくら。さくらの下敷きについては大半は集めたはずだが、レイアースについてはこの1枚のみ。当時アニメイトのことを知らず、アニメイトの存在を知ったのは中 3 ぐらいになってからだったからなぁ……

 これも懐かしい……ゲーマーズで配布されていた、非売品のデ・ジ・キャラット下敷き。ここら辺からは大学生になってから集め始めたもの。

 Kanon の名雪下敷き。Kanon については下敷きどころか、世に出回っている公式及び同人グッズの多くをかき集めた覚えが……

 まぁ Kanon に限らず、Key 系作品は大半かき集めておりますが。

 Kanon を機にそれまでノータッチだったギャルゲー系の下敷きもかき集めるように。これは雑誌「Dear My…」の付録下敷き。Pia キャロとかどんだけ懐いんだwww

 Snow。発売日が散々延期しつつも、その間にもグッズ類はしっかり存在していた業の深い作品。巷では「劣化 AIR」だの「焼き直し商法」など散々言われるが、個人的にはストーリーは結構好き。コンシューマ版の芽衣子様参戦までなら許容できた。

 時代はまた遡って小学生時代に。これ知ってる人は年齢バレる踏み絵的作品「ビックリマン」の下敷き。これも多数バリエーションあったが、大体持ってた。

 当時は格ゲー全盛時代……ということでゲーム雑誌「マル勝スーパーファミコン」の付録だったストⅡ下敷き。裏面はキャラ技一覧表。マル勝スーパーファミコン知ってる人どれだけ残っているのだろうか……
 ちなみにマル勝スーパーファミコンの付録下敷きはかなり種類があり、この他にも「魍魎戦記MADARA」やら何やらの下敷きもまだどこかにあったはず。

 というか MADARA の 108 の物語って、その後どこまで描かれたのだろうか……

 付録の下敷きと言えば、月刊少年ガンガンのものも多数所有。

 ガンガンは既に購読していないものの、創刊号から確か 2010 年頃までは購入し続けていたはず。何か途中から連載作品に面白みがなくなったのと、あまりにも付録過多の付録商法的な匂いがし始めていたので切ったのだが、創刊号から少なくとも大学生ぐらいまでの間は、途中に隔月発刊やら何やらの紆余曲折があったとは言え最高に面白かった。

 一体どこで道を間違えたのか……残念。

 基本アニメやゲーム関係の下敷きが大半だが、映画好きのため映画館で購入した下敷き類も多数。ただ映画の下敷きは別ファイルに保管してあるので、今手元にあるのはこれだけ。

 最後はこれ。懐かし過ぎて涙出てきた……

 これはその昔通っていた兵庫県西宮の広田小学校の、体育館竣工記念で全校生徒に配られた下敷き。

 広田小学校は当時「日本一遊具が多い小学校」として有名で、敷地内に給食センターを備えるため、かつての阪神大震災の折には緊急避難場所としても機能したらしい。その頃にはもう引っ越ししていたが……

 山の斜面にある学校のため校舎に入るには長い階段を上がる必要があったが、階段を上った先のエントランスにはミニ水族館、そしてその階段の横には一気に下まで下りることの出来る「ジャンボ滑り台」があることでも有名だった。
 この写真は現在は2つあるジャンボ滑り台の内のひとつ、「S 字ジャンボ滑り台」がまだ出来る前の写真で、そう考えると非常にレアな下敷きだ……年号まだ昭和だしwww

 裏面にも当時の全校生徒の集合写真。今見ても当時の自分が割と一発で分かったのには驚いたwww

 しかしこうしてみると下敷きはやっぱり基本 B5 サイズで、A4 は今回購入するのが人生初となる。まぁ基本的に下敷きをよく使用するのは学生時代で、学生のノートと言えば基本 B5 だしね……

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