SC-LX56 でバイアンプ接続を試してみる
これまで AV アンプの Pioneer SC-LX56 とスピーカーの Monitoraudio Silver RX8 を普通にシングルワイヤ接続して幾らか視聴してきたので、そろそろかねてからの予定であった AV アンプとスピーカーのバイアンプ接続を試してみようかと。
ちなみにバイアンプ接続について簡単に説明すると、スピーカーの高域側と低域側の各端子への接続にそれぞれ独立したパワーアンプを用いる、スピーカーの音質向上のための接続方法のこと。バイアンプ接続を行うためには、
- スピーカーがバイアンプ接続に対応していること
- 低域用と高域用にそれぞれパワーアンプが必要
という条件が必要となる。
現在使用中の Silver RX8 は問題なくバイアンプ接続対応に対応しているが、問題となるのは接続に必要なアンプの数。
実は当初、AV アンプとスピーカーはバイアンプではなくバイワイヤリング接続で接続するつもりだったが、SC-LX56 は複数あるスピーカー端子の内 FRONT HEIGHT 用のものについては AV アンプ側の設定次第でバイアンプ用出力として利用可能ということを知ったため、今回バイアンプ接続を試してみることに。
バイアンプ接続と言っても恐らくは擬似的なものだとは思うが、それでもバイワイヤリング接続よりも高音質を得られると説明書にもあったので、試してみる価値は十分だと判断。
バイアンプ接続のため、ケーブルの接続変更を行う
接続自体は全く難しいことはなく、既に AV アンプ側の FRONT 出力とスピーカーの低域用端子は接続済みなので、残る作業は
- AV アンプの FRONT HEIGHT 出力とスピーカーの高域用端子をケーブルで接続
- スピーカーのターミナルに付けてあるショートジャンパーを取り外す
- AV アンプ側の設定を行う
の 3 つのみ。
まずはスピーカーケーブルを AV アンプの FRONT HEIGHT 出力に接続。ケーブルはすでに接続済みの CANARE 4S8 と同じものを、同じ長さ 1.5m で使用。
続いてスピーカー側にも接続すると同時に、ショートジャンパーを忘れずに取り外しておく。これを忘れるとショートが起こって AV アンプとスピーカーがえらいことに……
ショートジャンパーはジッパー付収納袋にでも入れて、酸化による劣化が起きないように大切に保管。
SC-LX56 でバイアンプ設定を行う
接続作業が済んだら、最終作業である AV アンプの設定。設定は手動でも可能だが、色々と面倒なのでここは再度付属マイクを繋いでフルオート MCACC を行った。
選択したスピーカーシステムパターンは「パターン 6:5.2ch サラウンド(フロントバイアンプ)&ゾーン 2 接続」。フロント 2ch しか接続しておらず、別にゾーン設定も関係ないけれど、これで設定しておけば接続しているスピーカー数を自動で認識して設定してくれた。便利だ……
フルオート MCACC でエラーが出なければ、無事接続完了。これでバイアンプ接続が果たしてどのような音をならしてくれるのかを検証可能に。
正直そんなに耳が肥えているわけでも、Silver RX8 の性能を生かしきれるほどの音源を持っているわけでもないけれど、多少音が良い方向に変化してくれればと思う。
それではしばらくの間バイアンプ接続での視聴を行い、後日結果をまとめようかと。