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Shokz OpenRun Pro 破損のため、買い換え候補を比較検討

投稿日2025年5月6日

 先日、愛用の骨伝導ヘッドホン、Shokz OpenRun Proがまさかの破損。

OpenRun Pro フレーム破損

 外側のシリコン皮膜は健在なので一見分からないが、右耳側のフレームがポッキリと逝ってしまった……付けてみると、ブラブラと不安定に揺れ動く。
 今のところこのままでも使用する分に問題は出ていないが、こんな状態だといつ断線するか分からない状態なので精神衛生上良くない。

 こちらでも紹介している通りこのOpenRun Proはレビュー用実機サンプルとしていただいたもので、もう2年もほぼ毎日仕事・プライベート共にひたすら使い倒しているものなので、さすがにそろそろ買い換えの時期か……と思っていたところに、

 Shokzの新機種発売間近の情報が。

 まさかこんなタイミングで都合良く壊れてしまうとは……これは偶然か必然か。

 新機種とは現在GREEN FUNDINGでクラウドファンディングを行っている「OpenDots One」。Shokzの特徴であるオープンイヤーデザインと最近Anker等でも発売されているイヤーカフ型を組み合わせたイヤホンで、これまでShokzのハイエンドを担ってきたOpenRun Proのような骨伝導式ではないとのこと。

骨伝導式のOpenRun Proとオープンイヤー&イヤーカフ式のOpenDots ONE

 もし次に発売される新機種が純粋にOpenRun Proと同系統の後継機なら迷わず新機種を購入していたのだが、発表されている新機種「OpenDots ONE」はオープンイヤーかつイヤーカフ式と、これまでに体験したことの無い装着タイプ。

 初めてのものを試すのには少々覚悟が要る……とは言え、公開されている各スペックは正直非常に魅力的に仕上がっており、特に音質面についてはShokz初のDolby Audio対応など、とにかく期待が持てる仕様に。

OpenDots ONE スペック

出典:GREEN FUNDING

 従来型の骨伝導ヘッドホンの選択肢としては現在使用しているOpenRun Proの純粋な後継機となるOpenRun Pro2があるが、こちらは使い勝手的には現在の機種とほぼ同様のため使い慣れているという安心感はあるものの、性能面としては充電が専用マグネット端子からUSB-Cとなり、Bluetoothのバージョンが5.1から5.3になった程度で、音質面等ではスペック上の差はほぼ無いのがネック。

 しかし前述の通りオープンイヤーでイヤーカフ式というのはこれまで未体験なので、いくらスペック上では優れていても、使用中に耳から外れて落ちないか、音漏れはしないか、操作感はどうなのかなど実際の使用感には不明点も多く即決できるかと言えばそう簡単にはいかない。
 正直骨伝導ヘッドホンとの比較評価がしづらいが、これまでに体験の無いタイプに興味があるのもまた事実なので、現時点で分かる限りの情報を集めて比較検討してみようかと。

OpenRun Pro2 VS OpenDots ONE スペック比較

 OpenDots ONEについての詳細はGREEN FUNDINGにあるが、その性能を現在使用中のOpenRunの後継機種であるOpenRun Pro2と無印のOpenRunの2機種と簡単に比較してみる。

OpenDots ONE  OpenRun Pro2  OpenRun
発売時期 2025年 2022年 2022年
Bluetooth Version Ver.5.3 Ver.5.1
マルチペアリング 搭載 搭載 搭載
周波数特性 20Hz~20KHz 20Hz~20KHz
スピーカー感度 エアーコンダクションドライバー:96±2.5dB

ボーンコンダクションドライバー:101.3dB±3dB

105±3dB
マイク特性 -38dB±1dB -38dB±3dB
マイクタイプ デュアルノイズキャンセリングマイク デュアルノイズキャンセリングマイク
 EQ機能 ・4つのプリセットEQ
・1つのカスタムモード
・4つのプリセットEQ
・2つのカスタムモード
無線通信距離 約10m(障害物無し) 約10m(障害物無し)
対応プロファイル Dolby Audio 他 A2DP, AVRCP, HFP A2DP, AVRCP, HSP, HFP
充電タイプ 専用ケース USB-C 磁気誘導
バッテリー容量 150mAh 160mAh
バッテリー駆動時間 10時間
(合計最大40時間)
12時間 8時間
充電時間 1時間 1.5時間
待機時間 最大10日 最大10日
防水・防塵規格 IP54防水 IP55防水 IP67防水
重量 6.5g(片方) 30.3g 26g
定価(税込) 27,880円 27,880円 17,880円

 OpenDots ONEは発売前のためかまだ詳細な情報が得られなかったが、概ね3機種のスペックは上記の通り。どの機種にも一長一短があり、良くも悪くも綺麗に住み分けができている感じではある。

最新のイヤーカフ型か、従来の骨伝導型かを比較検討する

 上記スペックの中で何を重視するかにもよるが、

  • 音質重視 ⇒ OpenDots ONE
  • 駆動時間重視 ⇒ OpenRun Pro2
  • アウトドア用途(防水・防塵性能)重視 ⇒ OpenRun
  • 実売価格重視 ⇒ OpenRun

 上記に大別されるかと。

音質を重視するならOpenDots ONE一択

 Shokzの特徴でもあった骨伝導式ではどうしても越えられない壁を、骨伝導を捨てることであっさりと越えてきたのがOpenDots ONE。「Dolby Audio対応」が何よりも強過ぎる。

OpenDots ONE 音質

出典:GREEN FUNDING

 後述するが実際に試聴してみた結果、音の品質、解像度は骨伝導式とは雲泥の差で抜群に良い。従来からある有線式のイヤホン類と比較しても勝るとも劣らないレベルで良かった。

 音質ならばどう考えてもOpenDots ONEで間違いない。

駆動時間重視ならOpenRun Pro2だが、2時間の差に価値を見出せるか

 駆動時間ならスペック値で12時間駆動のOpenRun Pro2が最も長い……が、正直無印のOpenRun、新機種のOpenDots ONEも10時間駆動可能なので、この2時間の差をどう考えるかによる。

OpenDots ONE 駆動時間

出典:GREEN FUNDING

 正直アウトドア用途でも10時間以上連続使用することはほぼ稀だし、OpenDots ONEはケース込みで合計40時間駆動可能なことも考えれば、駆動時間はそこまで重視するに値しないかも……

アウトドア用途重視ならIP67防水のOpenRunが最強

 アウトドアで駆動時間以上に重視したいのは、何と言っても防水・防塵性能。この点に限れば、フラッグシップでは無い無印のOpenRunが未だに最強格。

 フラッグシップのOpenRun Proのように重低音のための空気伝導スピーカーなどを搭載していないがゆえに、防水・防塵性能はOpenDots ONE、OpenRun Pro2の追随を許さない。
 IP67は「粉塵が内部に全く侵入せず、水深1mに30分間水没しても内部に水が侵入しない」という強力なレベルの防水・防塵性能で、少々の雨や砂煙程度にはビクともしないため、アウトドアで使用することをメインに想定している場合、これ以上に心強いことはない。

 逆に言えばこのレベルの防水・防塵性能を必要としないならIP54レベルの防水・防塵性能があれば日常使いには十分と言える。

 その昔はサイクリング時に非常に重宝した防水・防塵性能だが、条例等で規制が厳しくなった現在ではサイクリング時に使用することはないため、正直IP54もあれば十分と感じる。
 ごくたまに登山時などその他のアウトドア目的で使用はするものの、頻度としては通勤やサイクリングに比べて極小なので、そのためにOpenRunを選択する必要はないかな……と。

実売価格ならやはりOpenRunだが、果たして価格だけで選ぶのは後悔するかと

 価格だけ見るならOpenRunが最安値であり、セール時を狙えば13,000円代で購入可能な場合もあるので、最も手が出やすいのは間違い無い……が、価格だけで選ぶのは逆に後悔が多くなるかと。

 新機種と現フラッグシップのOpenDots ONEとOpenRun Pro2は確かにOpenRunよりも1万円ほど高額ではあるが、その機能と性能を見る限りそこまでの割高感は無く、価格に見合った性能と満足感を提供していると感じる。

 また、OpenDots ONEとOpenRun Pro2には価格差が無いことから、OpenDots ONEが機能・性能面共に全面的に優れている新フラッグシップとして登場するのでは無く、きちんと機能・性能的に住み分けされた別ジャンルの機種として扱われているのが分かるので、OpenDots ONEとOpenRun Pro2の2択においても価格で選ぶべきではないと分かる。

OpenDots ONEを試聴してみた

 使い慣れた骨伝導式のOpenRun Proと別れて初体験となるイヤーカフ式のOpenDots ONEを選ぶのはやはり怖い……と思っていたところに、何と全国5ヶ所の蔦屋書店・蔦屋家電で試聴可能と知ったので、早速最寄りの蔦屋書店で試聴してみた。

 今回初めて蔦屋書店に行ったけど、色々凄かった……

装着感:重さはほぼ感じず、装着感も良好。通常行動範囲なら脱落の心配は無しと判断

 イヤーカフ式は骨伝導式と異なり、「耳に掛ける」のではなく「耳に付ける(挟み込む)」ため、歩く程度はともかく、走ったりなどの振動で耳から外れてしまわないか不安だったが、意外にもしっかりと耳にフィットするため、少しぐらいの運動ではズレはするけど外れないだろうと感じた。

 実際に他レビューを確認してみても、さすがに「全くズレない」訳ではないようだが、他メーカーのイヤーカフ式と比較しても結構ズレにくいという感想が散見された。
 近場のヨドバシカメラで他メーカーのイヤーカフ式も試してみて、装着感自体に体感できるほどの差は感じなかったものの、確かに耳穴へのフィット感は良かったように感じた。

音質:音質は骨伝導と比較して抜群に良い。オープンイヤーでありながら、音漏れもほぼ無し

 音質については、骨伝導式と比較にならないくらいに抜群に良い。

OpenDots ONE 試聴

GREEN FUNDING

 低音から高音まで、透き通るように耳に届いてくる感じ。骨伝導式とはそもそもの構造が異なるので当然と言えば当然の結果かも知れないが、これまで骨伝導メインの生活だったのでこれには本当に驚いた。

 しかもオープンイヤー式のもうひとつの懸念点であった音漏れについても、結論から言うと満員の電車内でもほぼ気にする必要が無いレベルと言って良い程に音漏れが抑制されている。

 試聴環境では音量を視覚化できなかったため明確な数値では表せないが、視聴に十分な音量のまま耳から外したら、途端に音が聞こえなくなって外部にほぼ音漏れは無かった。
 最大音量近くまで上げたらさすがに音漏れは若干発生したが、それでも音漏れレベルは骨伝導式のOpenRun Proよりもずっと抑えられている。

 音質も良く、音漏れもしない。この点に関してはこれまでの骨伝導ヘッドホンとは比較にならないぐらいに進化している。

操作感:スマートタップコントロールについては操作できず。

 OpenDots ONEの特徴のひとつである、バッテリーコンパートメントやJointArc(スピーカーとバッテリーコンパートメントを繋ぐ部分)を一本指でダブルタップするか、バッテリーコンパートメントの上部と下部を二本指つまんで素早くダブルタップするだけで簡単に操作可能な「スマートタップコントロール」については、台座に接続された試聴機ゆえか操作できなかった。残念。

OpenDots ONE スマートタップコントロール

出典:GREEN FUNDING

 OpenRun Proまでは物理ボタンでの操作だったため、スマートタップコントロールが如何なるものか操作性を試したかったが、これについては実際に購入してみる必要がありそう……

総評:新機種への期待か、実用面重視か

 新機種への好奇心と期待が勝てばOpenDots ONE、現在の用途を重視するならOpenRun Pro2あるいはOpenRun。分かってはいるが、新機種の発売を間近に控えているこのタイミングでの判断と言うこともあり、非常に悩ましい……

OpenDots ONE 2色展開

出典:GREEN FUNDING

 取り敢えずはもうしばらく悩み続けて、後悔の無い選択をしたい。幸いにも職場の近くにShokzの他機種も含めて多種多様なメーカーのイヤホン類を試す環境が揃っているので、慌てずじっくりと選択肢を絞っていこうかと。

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