NW-A26HN でアートワークが表示されない問題に対処してみた
先日購入した NW-A26HN に早速音楽データを転送して色々と弄っていたところ、いくつかのアートワーク(アルバムのジャケット画像)が表示されていないことに気付く。
転送前の音楽データのタグや埋め込み画像を確認しても、特に問題はなし。一体何が原因なのか探っていく内に、これまで気にしたこともなかったとあることが原因だと発覚。
ネットで調べてみるとこのテの問題は多いらしく、その原因も様々だが、今回遭遇した問題は、
- 転送音楽データは全て mp3 形式(320kbps、LAME で変換)
- ジャケット画像は全てタグ埋め込み(利用ソフトは Exact Audio Copy)
- 画像形式は JPEG あるいは PNG で、サイズは 300×300 ~ 1500×1500 まで様々
- 音楽転送はドラッグアンドドロップにて(Media Go は使用していない)
という環境で発生。WAVE や Flac は未使用のため検証無し。
結論から言ってしまうと、今回の問題は「画像形式」が主原因だった。が、PNG の方は分かりやすく JPEG 形式に変換すればそれで解決したが、リサイズしようと再保存しようと何故か表示されない JPEG 形式のジャケット画像については最後まで頭を悩ますことに……
全ての解答はアートワークに使用可能な画像形式にあるかと思えば……
ソニーのホームページに登録可能な画像ファイル形式の種類として、以下の種類が挙げられている。
登録できるジャケット写真の画像ファイル形式は、以下をご覧ください。
<登録できる画像ファイル形式>
JPEGファイル ( .jpg / .jpeg )
GIFファイル ( .gif )
BMPファイル ( .bmp )引用 – ジャケット写真が表示されない | ポータブルオーディオプレーヤー WALKMAN ウォークマン | サポート・お問い合わせ | ソニー
これに照らし合わせれば、PNG 形式のジャケット画像が表示されない問題については JPEG 画像等に変換して再度タグ登録すればいいだけなので、すぐに解決する。
だが問題となるのは「表示されない JPEG 画像」。これに関しては公式ページには特にそれらしい明記がなかったので、原因を探すのに無駄に時間が掛かってしまった……
アートワークに使用できる JPEG 画像は「ベースライン形式」のみ
簡単に説明すると、JPEG 画像にはひと言で「JPEG」と言っても「ベースライン形式」と「プログレッシブ形式」の 2 種類の形式があり、NW-A26HN で表示可能な JPEG はそのうちの片方「ベースライン形式」のみということ。
これに気付くまで一体どれだけかかったんだろうか……
JPEG 画像のベースライン形式とプログレッシブ形式について簡単に説明すると、
- ベースラインは画像の上から順に徐々に読み込んで表示していく形式
- プログレッシブは画像を徐々に高解像度になるようにモザイク処理のように読み込んでいく形式
上記のようになり、昔ながらの一般的な表示形式はベースライン形式となる。
プログレッシブ形式についてはベースライン形式と比較して、同画像を圧縮する場合ベースラインよりも若干容量が軽くなるというメリットがあるが、昔はブラウザによっては未対応のものあったのであまり一般的ではなかった(最近のブラウザは PC・携帯機器に関わらずほとんどが対応済)。
このことに気付いてアートワークが表示されない mp3 ファイルを調べてみると、案の定これらに埋め込まれていたジャケット画像は全てプログレッシブ形式のものだった。
PNG 画像及び プログレッシブ形式の JPEG 画像を全てベースライン形式の JPEG 画像に変換
変換方法は色々あるが、変換する必要があるファイル数はそれほど多くなかったので、取りあえずは Photoshop でひとつずつ変換作業を行った。
画像変換したら再度タグに画像を登録し直して、再び NW-A26HN に転送。
そうするとようやく全てのアートワークが綺麗に表示されるようになった。
アートワークが表示されない原因は他にも色々あるので、原因は都度要確認すること
アートワークが表示されない問題については、今回のような画像形式の問題の他にも、
- ジャケット画像がタグに複数枚登録されている
- 転送ソフト(Media Go 等)の問題
- 音楽ファイルの形式の問題
- 本体の不具合の可能性
など様々なものがあるようなので、一体どれが自分の所有している機種に起こっている問題なのかをしっかり切り分けて確認する必要がある。
そのためにもやはり音楽ファイルのタグ編集ソフトや画像ソフトはいずれかひとつ、あるいは複数所持しておいた方が何かと作業が捗るかと。
別段アートワークが表示されないからと言って音質に影響があるわけではないけれど、やはりお気に入りの音楽を聴く以上は何の不備もない状態で、お気に入りのジャケット画像を眺めながら聴くのが最高に気持ち良いので。