Pioneer製ポータブルBDドライブ「BDR-XD07BK」購入とその理由
現在PCに搭載しているパイオニアの内蔵ブルーレイドライブ「BDR-S08JKR」がご臨終したため、新たなるBDドライブ「BDR-XD07BK」を購入することに。
正確には完全にお亡くなりになったわけでないが、イジェクトボタンを50回押してトレイが1回開くか否かという死んだも同然の症状に悩まされ続けること早2年超、さすがに我慢の限界に達したわけで。
実はこのパイオニア製ドライブのトレイが開かない問題は結構有名で、原因は「スピンドルとクランプを固定する磁石の磁力が強過ぎて離れないから」というもの。要は設計段階の問題。
既知の問題であるため一応解決策として「分解して磁石部分にスペーサー等を貼り付けて磁力を弱める」というものがあるが、私の場合は前面のベゼルがラバーブラック製のため経年劣化で加水分解を起こして見た目も大変悪くなってしまっているため、買い換えることを決意。
この問題から「もうパイオニアのドライブは二度と買わん」という人もいるようだが、何だかんだ言ってもパイオニア製ドライブはまだまだ性能面では疑いなく高性能だし、こちとらレーザーディスクで「天地無用!魎皇鬼」見てた高校生の頃からのお付き合いのため今更分別れられん(笑)
だが もう二度とパイオニアの内蔵ドライブは買わん。多分。
BDR-XD07BK 開封の儀
今回はポイントの有効期限の関係から楽天のジョーシンでゲット。まぁお値段も大体底値近くだったので。
BDR-XD07BKはいわゆる「クラムシェル型」のドライブで、ボタンを押せばパカッと蓋が開くタイプ。これなら経年劣化でトレイが出てこずにストレスマッハという憂き目には遭うまい……
バルクではなくリテール版なので、BD-R等への書き込みや動画再生のためのソフトウェア類は豊富に付属しているので、普通に使用する中で困ることはまずない。
パイオニア製ドライブの最大の特徴とも言うべき「PureRead」も「PureRead3+」が搭載されており、ここら辺は既に年代物の「BDR-S08JKR」よりも高性能(BDR-S08JKRは「PureRead2」)。
中身はドライブ本体にUSBケーブル、そして説明書と付属ソフトウェアとシンプル。
ドライブ裏側。ポータブルだが内蔵ドライブ同様防振効果のあるハニカム構造が採用されている。
インシュレーター代わりのゴム足。
付属のUSBケーブルとTypeC変換コネクタ。接続はUSB3.0(500MB/s)のため速度はどうしても内蔵ドライブのSATA3(750MB/s)よりも劣ってしまうが、よほど日常的に大容量データを扱わない限り特に気になるような差は出ないはず。
……が、私の場合常日頃から録画データを扱っているので 気になるような差が出るのよねコレが。
まぁこればかりは致し方がないか……
ドライブ側のコネクタ形状は珍しいUSB3.0 MicroBコネクタ。普段はあまりお目に掛からない形状のコネクタだが、探せば普通に販売されているのでなくしたり破損しても純正品以外で代替可能。
BDR-XD07BK レビュー
BDR-XD07BKは基本的にドライバの類いは不要で、PCに接続するだけで標準のドライバで動作・使用可能(Windowsの場合)
ボタンを押して蓋を展開。当たり前だけで一発で何の問題もなくパカッと開いた。
普通にパカァすることがこんなに幸せだなんてwww
ただこのボタンは機械式ではなく電子制御のようで、電源が通っていないと押しても開かない。まぁその方が持ち運び時に不意に開かずに良いか。
肝心の転送速度は、ひとつ数百MBから1GB規模の動画ファイルを一度に50GB分程度転送しようとすると、やはり内蔵ドライブに比べて若干転送速度が遅く感じられる。
しかし普通の音楽CD程度なら誤差以下の転送速度差だし、気になるかと思っていた振動や回転音はそれほどでもなかったのは幸いだった。
内蔵ドライブとは違い使用する際にはいちいちケーブルを繋ぐ手間が掛かり、PCの周囲に一時的とはいえ設置スペースも必要だが、USBコネクタさえ搭載していれば他のPCにも流用できるのはポータブルドライブの最大のメリットかと。
最近の自作PC用のケースには5インチベイを搭載していないものも多くあるので、これからは内蔵ではなく外付けのポータブルドライブが主流になるかも。
……というか、既に光学ドライブが時代遅れなのか?
私は動画ファイルをPCに移動するためによく使ってるんだけどねぇ……
USB3.0とBluetoothのノイズ干渉には要注意
今回ポータブルドライブを導入して唯一のトラブル、
それはまさかの 2.4GHz電波帯(Bluetooth等)とUSB3.0のノイズ干渉。
これは使用しているUSB3.0がノイズを発生させ、近くにあるWi-FiやBluetoothなどの2.4GHz電波帯に干渉して不具合を生じさせるというもの。
上記写真にあるように、実はポータブルドライブを接続しているUSB3.0ケーブルのすぐ下にロジクールマウス用のUSB無線コネクタを接続していたため、マウスの動作に盛大に支障を来すというトラブルに見舞われてしまった。
解決方法としては、
- USBケーブルをノイズ対策が施されたものと交換する
- 干渉する機器をUSB3.0ケーブルから離して利用する
などがあるが、今回はロジクールのUSB無線コネクタをPCの背面からさらに延長したUSBハブに接続することで難を逃れた。
このUSB3.0が原因のノイズ問題だけ対策すれば、扱いの容易さ、付属祖ソフトの充実度、複数のPCへの流用など機能・性能共に後はほぼ及第点のため、ポータブルタイプの光学ドライブは当初想像していた以上に使い勝手が良かった。
対応OS:Windows 10/8.1/8/7
バンドルソフト:Power2Go8・PowerDVD14(UHDBD再生対応)、PowerDirector14 他
機能:PureRead3+、M-Disk対応、Android,iOS連携(要別売ACアダプタ)
付属品:マニュアル、USB給電対応ケーブルA-MicroB(約35cm)、USB TypeC変換ケーブル
内蔵ドライブに転送速度が及ばないのが気になるところだが、逆に言えばそれ以外に欠点らしい欠点はなく逆に優れている部分が多いため、わずかな転送速度の差にさえ妥協できるなら、これからの光学ドライブは内蔵ではなく外付けのポータブルという選択肢は十分にお薦めできるかと。
今回の比較対象は同じパイオニア製の「BDR-X07J-UHD」
今回BDR-XD07BKを購入するにあたり、比較対象となったのは同じパイオニア製の「BDR-X07J-UHD」。
対応OS:Windows 10/8.1/8/7
バンドルソフト:Power2Go8・PowerDVD14(UHDBD再生対応)、PowerDirector14 他
機能:PureRead3+、M-Disk対応、Android,iOS連携(要別売ACアダプタ)
付属品:マニュアル、USB給電対応ケーブルA-MicroB(約35cm)、USB TypeC変換ケーブル
パイオニア製ポータブルドライブの中では上位にあたる機種だが、BDR-XD07BKとの違いは4Kコンテンツの「Ultra HD Blu-ray」再生に対応しているかどうか程度で、その他の機能はほぼ同一。
BDR-XD07BKとの実売価格比較ではおおよそ5,000円前後の差があったため、UHD再生のための差額としては少々高価過ぎると感じ、最終的にBDR-XD07BKを選択した。
ちなみにパイオニア製ポータブルドライブにはハイエンド機種として「BDR-XS07B-UHD」があり、
対応OS:Windows 10/8.1/8/7
バンドルソフト:Power2Go8・PowerDVD14(UHDBD再生対応)、PowerDirector14 他
機能:PureRead4+、M-Disk対応、Android,iOS連携(要別売ACアダプタ)
付属品:マニュアル、USB給電対応ケーブルTypeC(約35cm)、USB TypeA変換ケーブル
こちらは2019年3月時点では最高位の「PurePread」技術である「PureRead4+」を搭載しているが、如何せんディスクの挿入が複雑なため機械的なトラブルの心配がされるスロットインローディング方式に加え、全体がラバーコーディングされていると知り除外。
ラバーコーティングの末路は既に体験済みですので。
お値段も2万円越えと、機能から見たコスパもちょっとよろしくないので……