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OLYMPUS OM-D E-M1 用の 交換レンズ、次は広角か望遠か

投稿日2017年6月12日

 昨年12月に発売されたオリンパスの OM-D E-M1 MarkⅡ……ではなく、MarkⅡ発売により底値になると見越し、目論見通り底値となった OM-D E-M1 レンズキットを購入して早半年、そろそろ新たなレンズのひとつでも購入したいという物欲に悩まされる今日この頃。

 これまではずっとキットレンズの M.ZUIKO ED 12-40mm F2.8 PRO 1本で通してきたが、このレンズはキットレンズとはいえオリンパスの交換レンズ群の中でも最上位に位置するプロフェッショナルシリーズ、しかも全域 F2.8 固定の大口径標準ズームレンズなのだから、基本これ1本あれば素人が撮影するであろうシチュエーションのほぼ9割は問題なくカバーできるであろう、ド素人ユーザーにしてみれば文句の付ける余地など一切無いレベルのレンズだ。

 ではなぜ素人の分際でそんな素敵レンズを所有するという身分不相応な真似をしているにも関わず、他のレンズが欲しくなったのか?その答えは極めて単純明快。

 だって一眼レフ(ミラーレス一眼含む)ってレンズ交換してなんぼじゃん?

 うむ、物欲って素敵だ(笑)

 まぁもう少し真面目に理由を追及してみると、私のカメラの用途は主にブログに載せる小物などの撮影か旅行などの記録撮影、そして風景撮影のこのどれかになる。
 これらのほぼ大半は標準ズームで十分にカバーできるが、皆で騒いで移動しながらの旅行撮影はともかく、ひとりでじっくりと撮影に臨む小物撮影や風景撮影では、やはり時折標準ズームでは切り取れない画角の写真を追求してしまうことがあったりする。

 ……となるとやはり標準ズームではカバーできない画角を得ることができるレンズ、すなわち望遠レンズか広角レンズのいずれかが欲しくなってくるのだ。

標準レンズと広角レンズと望遠レンズ

 ではまずは広角レンズだの望遠レンズだのと騒ぐ前に、まずはレンズの種類の基礎について軽く触れておこうかと。

広角レンズとは「広く写せるレンズ」

 広角レンズの説明ではよく「画角が広い」「焦点距離が短い」「被写界深度が深い」などと言われるが、要は

「自然風景などを、遠くまで広くはっきりと写せるレンズ」のことを指す。

 Wikipedia によれば広角レンズを定義する厳密な基準はなく、35mm 程度までの焦点距離(35mm 換算)のレンズを「広角レンズ」、24mm 以下になると「超広角レンズ」と分類することが多いとのこと。

広角レンズ(こうかくレンズ、英: wide lens, wide angle lens)とは、写真レンズの分類の1つである。「広角レンズ」を定義する厳密な基準はなく、標準レンズよりも「画角の広いレンズ」・「焦点距離が短いレンズ」という分類である。歴史的理由から35mmフィルムカメラで「標準」とされてきた50mmが望遠寄りであるためもあって、標準寄りの広角と、より広角側の広角、といった分類がされることもある。

引用 – 広角レンズ – Wikipedia

 肉眼よりも遙かに広い範囲を遠景まではっきりとボケなく撮影できる広角レンズはまさに風景撮影にうってつけのレンズだが、広い範囲を写せる反面が撮影画像の歪みや歪曲収差、周辺光量落ちなどの問題が生じやすいレンズでもある。

望遠レンズとは「遠くのものを大きく写せるレンズ」

 望遠レンズは広角レンズとは違い、カメラの知識が無い人でもイメージしやすいレンズで、説明ではよく「画角が狭い」「焦点距離が長い」「被写界深度が浅い」と言われるが、要は

「遠くのものを切り取って拡大したかのように、大きく写せるレンズ」のことを指す。

 Wikipedia によれば望遠レンズもまた明確な定義基準はなく、大体 135mm 以上の焦点距離を持つレンズを望遠レンズに分類することが多い。
 また焦点距離が 85mm ~ 105mm 程度のものは「中望遠レンズ」、焦点距離が 400mm を越えるようなものは「超望遠レンズ」と呼ばれるが、こうした分類はメーカーによって異なっていたりもする。

望遠レンズ(ぼうえんレンズ)は、写真レンズの分類の1つである。スペックの点から見た分類では「望遠レンズ」を定義する厳密な基準はなく、標準レンズよりも「画角の狭いレンズ」・「焦点距離が長いレンズ」ということになる。望遠鏡のように遠くを写すために、また近距離にある被写体を大きく写すために使われる。

引用 – 望遠レンズ – Wikipedia

 望遠レンズは遠方にある被写体を写す際、画角が狭い=撮影範囲が狭いため、被写体を小さく切り取ったかのように撮影することが可能で、被写界深度も浅いためピントが合っていない範囲は強くボケる。
 望遠レンズは主に野鳥撮影など近づけない被写体を遠くから捉える際に活用されるが、「狭い画角」と「強いボケの効果」から、小物撮影などにも向いているレンズだったりする。

 こう説明すると使い勝手の良いレンズのようにも思われるが、遠方の被写体を切り取って撮影するという特性から手ブレの影響を受けやすく、それなりの撮影技術や三脚などの使用が必要となる場合も多いなど、クセの強いレンズでもある。

標準レンズとは「広角と望遠の間の焦点距離をカバーするレンズ?」

 広角レンズは「モノを広く写せるレンズ」、望遠レンズは「モノを大きく写せるレンズ」、そして標準レンズとはこれらのレンズの中間に位置するレンズとされる……が、実際の所その分類自体が非常に曖昧で、これまでのレンズ同様明確な定義の基準がないのは一緒だが、それら以上に曖昧な立ち位置にあるレンズとなっており、Wikipedia でも、

定義は無い、定義すること自体が不可能であるとも言える。写真を撮る一般大衆等にとっての「標準」か、写真家など写真の専門家にとっての「標準」か、カメラの専門家にとっての「標準」か、というような違いもある。

引用 – 標準レンズ – Wikipedia

 などと「定義すること自体が不可能」としている。確かにそもそもの「標準」の基準が曖昧な以上、定義するのは不可能だが、ここではあえて焦点距離(35mm 換算)にして下(広角側)が広角レンズの定義基準である35mm 以上、上(望遠側)が望遠レンズの定義基準である85mm 以下に収まるレンズのこととしてみる。

 この基準で行くと現在所持している M.ZUIKO ED 12-40mm F2.8 PRO は望遠側こそ中望遠の定義基準である 80mm に若干満たないが、広角側は 24mm まで、すなわち超広角近くまでをカバーしている広角寄りの標準ズームレンズということになる。

 かなりかいつまんで簡単に「広角」「望遠」「標準」の各レンズの違いを説明したが、まとめみると

  • 35mm 換算焦点距で 35mm 以下をカバーするのが広角レンズ(24mm 以下は超広角レンズと呼ばれる)
  • 35mm 換算焦点距で 85mm 以上をカバーするのが望遠レンズ(400mm 以上は超望遠レンズと呼ばれる)
  • 広角レンズの定義にも望遠レンズの定義にも該当しない、その中間に位置するのが標準レンズ

 もちろん事細かにそれぞれの特性や用途で突き詰めていくとより細かい分類もできるが、取りあえず素人ユーザーにとってはこの程度の認識で問題ないかと。

自然風景の撮影をメインとするなら、やはり広角レンズ

 もしこれから自然風景の撮影を主軸に考えるなら、標準レンズの次に揃えたいのはやはりその画角広さと被写界深度の深さで遠景まで広くしっかりと撮影できる広角レンズ。
 ただ広角レンズはその特性上歪曲収差や周辺光量落ちが発生しやすく、デフォルメ効果などを意図的に期待しない限り、小物撮影など被写体を正確に写すことが第一となる撮影には向かないレンズである。

 現在オリンパスから展開されているミラーレス機用広角レンズは、以下の3種類+1種類。

M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6

 一番リーズナブルなスタンダードグレードの広角ズームレンズ。焦点距離 9-18mm(35mm 換算 18-36mm)で、価格は実売5万円前後と比較的入手しやすい。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0

 単焦点レンズで固められたプレミアムグレードに位置する広角レンズ。焦点距離 12mm(35mm 換算 24mm)で固定だが、ギリ超広角に入る画角の広さを持つ。
 超広角でしかも全域 F2.0 固定にも関わらず実売価格6万5千円前後と、M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6 とは1万5千円程度の差なので非常にお買い得。

 しかしこちらはズームレンズではなく焦点距離 12mm 固定なので、使い勝手としては素人には少し難しい面があり一概にお薦めとは言い難い。単焦点レンズに慣れた中級者か、あるいはこれから「自分の足で最適な絵を見つける」練習をしようとしている人には良いレンズかと。

 ちなみにプレミアムグレードにはもうひとつ広角域に属する M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 があるが、焦点距離が 17mm(35mm換算 34mm)と広角ギリのため今回こちらは除外。全域 F1.8 の大変魅力的なレンズではあるのだが……

M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO

 現時点での大本命超広角レンズ。

 最上位のプロフェッショナルグレードに属する、焦点距離 7-14mm(35mm換算 14-28mm)の超広角域を余裕でカバーするレンズ。
 正直他のレンズと迷うようなら、これ買っておけば後々後悔することはなさそうではある。が、そのお値段は実売価格12万5千円前後と価格もプロフェッショナルグレードなので、買う前に存分に後悔しそうなレンズではある。12万円ってOM-D E-M1 レンズキットと同じ価格じゃん……

 35mm 換算で 14mm という焦点距離なら非常に広大な範囲を写し込めるので風景撮影に対し最強の一角となり得るレンズだが、レンズが魚眼に近い形状のためにフィルターが装着できずに取り扱いに気を遣う、に中の撮影だとフレアの影響が出やすいなど、繊細で扱いにくい側面も強かったりする。

 その所属グレードに偽りなくプロフェッショナル向けのレンズと言えるので、素人が持つと文字通り豚に真珠的なことになりかねないのが唯一の欠点か……

M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO

 最上位のプロフェッショナルグレードに属する、いわゆる「魚眼レンズ」。これも広角と言えば広角だが、焦点距離 8mm(35mm換算 16mm)の対角線画角180°という非常に特徴的な絵を写し込む。

 ごく普通のカメラユーザーには縁遠いレンズではあるが、そのレンズから見える特徴的な景色は見ていて確かに癖になる。調べてみると風景の他にもポートレートや近接 2.5cm まで寄ってのマクロ撮影、全域 F1.8 固定という大口径を活かして夜景や星空撮影に使用する人も多くいる模様。

 常用するにはクセがキツすぎるので今回は正直購入対象から除外する予定だが、価格は実売で10万円を切るので手が出しにくいわけでもないのが悩ましいところ。

風景、小物、その他色々な被写体が対象なら望遠ズームレンズ

 遠くのものを捉えて撮影できる望遠レンズは、単に「近寄りにくいものを撮影する」だけでなく、そのボケ効果を活かして小物撮影やポートレートなど幅広く使用できるのが大きな魅力となる。
 手ブレ対策のために撮影シチュエーションの確保や三脚の使用など手間暇が掛かる側面もあるが、標準レンズからの最初の交換レンズの第一歩として、広角レンズよりは利用価値が高く親しみやすいレンズとも言える。

 現在オリンパスから展開されている望遠レンズは

M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R

 スタンダードグレードに位置する、極めて標準的なズームレンズ。焦点距離は 40-150mm(35mm換算 80-300mm)とまずまずだが、F値が 4.0-5.6 と暗めなのが残念。

 しかし重量 190g と 200g を切るという、望遠ズームレンズとしては非常に軽量な部類で、その上実売価格3万5千円前後というリーズナブルさから、持ち運びにも取り扱いにもストレスが掛からないというのがメリット。

M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7Ⅱ

 望遠レンズ最大最高の大本命。

 グレードこそ最下位のスタンダードグレードだが、実売5万円以下で焦点距離 75-300m(35mm換算 150-600mm)の超望遠域をカバーするレンズが入手できるというのは文字通り破格レベル。
 F値は 4.8-6.7 と暗いため、焦点距離の長さも相まってほとんどの場面で使用には三脚が必須となるが、その不便さを補って余りある魅力を持つレンズでもある。

 用途としては野外での野鳥撮影などが考えられるが、室内などでの小物撮影でもその強烈なボケ味を活かすことができるので、想像以上に多種多様な用途に使用できそうなのが嬉しい。

M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

 プロフェッショナルグレードに位置する望遠ズームレンズ。焦点距離こそ M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R と同様だが、全域で F2.8 固定なのは望遠レンズとしては非常に大きい強み。その上この大口径で重量が三脚座含んで 1kg を切る 880g というのはまさに驚異と言って良い。

 ただその分お値段の方は実売13万5千円前後とかなり強気な姿勢。まぁこれはオリだけでなく、このレベルのレンズなら他社も同じようなものだが……

M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO

 プロフェッショナルグレード最大の焦点距離を持つ望遠レンズ。35mm 換算600mm という超望遠レンズであり、しかも5軸シンクロ機能で手持ち撮影を現実的なモノにしているという超技術の結晶体でもある。

 単焦点のため焦点距離が 35mm 換算600mm 固定というのは、広角レンズの単焦点よりも正直使い勝手が悪いというのが残念なところ。
 600mm 固定という強いクセ、実売価格28万円前後という下手なカメラ本体よりも高価な価格から、明らかに素人ではなくプロ向けレンズ。

 素人が見ても凄いとは思うが、欲しいとは思えない……まぁそれが素人とプロの差でもあるかと。

広角レンズ VS 望遠レンズ、第2の交換レンズとして最適なのは

 こればかりは個人の趣向や撮影傾向にもよるので何とも言えないが、「プロではなく趣味でカメラを使用する素人が選ぶ交換レンズ」というシチュに対して個人的な見解を言わせてもらうなら、

 最初の交換レンズ購入は望遠レンズがベター

 となる。正確には「望遠レンズ」ではなく「望遠ズームレンズ」。「練習しよう」という明確な意図が無い限り、単焦点は素人には敷居が若干高い。

 望遠レンズを選んだ理由はいくつかあり、

  • 使用用途(使用しやすい被写体)が広角レンズに比べて多い
  • 使用頻度が高い分、対費用効果に優れる
  • 広角側は標準ズームでもカバーできることが多いが、望遠側はそうでない場合が多い

 などの理由で、よほど「風景が撮りたい!」などの強い拘りがないのなら、最初の交換レンズ購入は望遠ズームレンズが一番無難であると判断した。

 ……とまぁ、ここまではあくまで一般論の話。では、今自分自身が欲しいのは、広角レンズか望遠レンズか、どちらなのか?

 広角望遠共に欲しいレンズの候補は既に挙げた通り、

 このふたつだが、正直現時点ではまだ迷っている状態。自分の使用用途で行くなら望遠ズームの方が使い勝手が良さそうだが、望遠ズームは E-510 の時代に使用経験があるため、ここはまだ未体験の超広角レンズである「M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO」に手を出したいという気持ちもある。

 ただ、M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO は価格的にそうおいそれと手を出せるレベルじゃないしね……(実売12万5千円)。

 まぁ取り急いで必要というものでもないことだし、結論急いで後悔しないようにもう少し色々と煮詰めて考えていこうかと。

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