Nexus7に代わる新タブにiPlay60mini Proを選んでみた

2013年に購入してから約11年、主に通勤・外出中の読書・動画視聴用としてひたすらに使い倒してきたASUS製の7インチタブレットNexus7。
しかしながらこの11年酷使し続けてきた結果、さすがに最近各種動作不良に加え32GBしかないメモリ容量への不満がかなり気になってきたため、思い切って新たなるタブレットを購入しようと決意。
結論から言うと最終的に選択・購入したのは「ALLDOCUBE iPlay60mini Pro」。主にAmazon等の通販サイトで購入できる、私が基本敬遠する中華製品なわけだが、購入に至った理由は、
私が求める全ての要望を満たすタブレット
だったからに他ならない。
スペック上の要求は満たしていたものの、最後まで購入には躊躇いがあった中華メーカーALLDOCUBE製タブレットのiPlay60mini Pro。その購入までには多くの製品比較と葛藤があったので、そこら辺を思い返しながらまとめて見ようかと。
8.4インチ IPS液晶 1920×1200FHD+ 60Hz
SoC:MediaTek® Helio G99 Octa-core
RAM:8GB+8GB ROM:128GB+512GB(MicroSD MAX)
目次
新タブレットに求めた性能と、ALLDOCUBE iPlay60mini Pro スペック
まずは私が新タブレット購入にあたり、求めた機能及び性能は以下の通り。
- 用途は交通機関での移動中の読書・動画視聴が主(ローカル再生のみ)
- ゲーム性能やカメラ機能等は必要ないため、高いSoC(CPU)性能は求めない
- 外出先でネット接続はしないため、通信機能はBluetoothとWiFiのみでも可
- メモリ容量は可能な限り大容量 or SDカード等による増設が可能
- 画面サイズは片手でホールド&操作しやすい7インチ~8インチ
- 画面解像度は最低でもFHD(1920×1080)以上(Nexus7と同等以上)
特に重視したのは、画面サイズと解像度はNexus7と同等以上、そしてメモリ容量は可能な限り大容量か、あるいは増設可能かの3点。その他については最低限の性能さえあれば特に重視はしなかった。
それで、今回選択したALLDOCUBE iPlay60mini Proのスペックは以下の通り。
ALLDOCUBE iPlay60mini Pro スペック
メーカー・ブランド名 | ALLDOCUBE |
製品型番 | iPlay60mini Pro |
寸法・重量 | 縦:202.7mm×横:126mm×厚さ:7.9mm 重量:310g |
OS | ALLDOCUBE OS 3.0(Android 14 Base) |
SoC(CPU) | MediaTek® Helio G99 Octa-core (ARM-A76×2@2.2GHz + ARM-A55×6@2.0GHz) |
GPU | ARM Mali G57 MC2 |
メモリ(RAM) | 8GB RAM(+8GB仮想RAM追加可能) |
内蔵ストレージ(ROM) | 128GB |
拡張ストレージ | microSD(512GBまで対応) |
ディスプレイ | パネル:IPS液晶 サイズ:8.4インチ アスペクト比:16:10 解像度:FHD+(1920×1200) ピクセル密度:270ppi 輝度:min320nit(ピーク輝度:350nit)・明るさ自動調整 リフレッシュレート:60Hz |
オーディオ | デュアルスピーカー内蔵 |
カメラ | Front:5M Pixels Rear:13M Pixels, supported auto focus |
ネットワーク | Type:Dual SIM 4G LTE (nano SIM×2・SIM2はmicroSDと排他) |
通信形式 | Bluetooth:Bluetooth 5.2 Wi-Fi:802.11 b/g/n/ac 2.4GHz/5GHz |
位置情報 | GPS / Beidou / Glonass / Galileo |
センサー類 | 6軸ジャイロセンサー / 重力センサー / 光センサー / モーター |
電池容量 | リチウムポリマー電池 3.8V/6050mAh 18W PD 急速充電対応 |
その他 | 顔認証 Widevine L1 認証(NETFLIX対応) 技適マーク取得済 1年保証 |
Nexus7の後継として新タブレットに求めた性能で特に重視したの上記に挙げた通り、「メモリ容量・画面サイズ・画面解像度」の3点だが、色々と探した中でこれら、特に「画面サイズと画面解像度」の要件を満たすタブレットは本当に少なかった。
現状メジャーとされるブランドのFHD解像度のタブレットは基本的にほぼ全てが10インチ以上で、10インチ未満のタブレットは解像度がHD未満ものばかりが目立った。というかそもそも10インチ未満のタブレット自体レパートリーに無い状態だった。
現状のタブレット事情から、かつてのNexus7を筆頭としたタブレット隆盛時代は本当に終わってしまっているのだと改めて痛感……まぁ代替というか上位互換としてスマホ全盛時代だからね……
……というわけで「メモリ容量できる限り大容量・画面サイズ7~8インチ程度、フルHD解像度以上」という、かつてはありふれた、しかし今や激レアとなってしまった条件で探し求めた結果、浮上してきたのがメジャーどころのタブレットではなく、基本敬遠してきた中華製タブレットの「ALLDOCUBE iPlay60mini Pro」だった。
正直7~8インチという画面サイズへの拘りさえ無ければ選択肢は膨大に広がるのは解っていたが、それでも「片手でのホールドしやすさ」という利便性はどうしても外せなかった……
せめて「ゲームをする」という目的があるなら画面サイズが10インチでも許容できたかもだが、用途は「移動中の読書・動画」のみという超限定的な用途に絞っているので、他のスペック部分では多少許容できても、画面サイズと解像度の拘りは絶対だった。
絶妙な8.4インチ画面サイズと、美しいFHD+解像度のIPS/60Hz液晶
新タブレット購入に際して最も拘り最後まで譲らなかった、片手でホールド・使用するには絶妙なサイズと、小さな文字等の繊細な画像もクリアに表示可能なFHD+の解像度。iPlay60mini Proはこれらふたつの拘りをほぼ完璧に満たすタブレットだった。
「完璧」ではなく「ほぼ完璧」なのは、私は男性にしては手足のサイズが小さめのため8.4インチでも私の手にはごく僅かに大きく、やはり片手でのホールド感、そして操作感は7インチのNexus7が至高だった。
解像度に関しては1920×1200のフルHD+とNexus7を越えるため、私の主用途である読書・動画視聴だけならばオーバースペックとも言えるほどのクリアな高画質表示が可能。8.4インチでこの解像度、リフレッシュレートも標準的な60Hzが確保されているならば、ゲーム用途でも大きな不満は無くプレイ可能なはず。
- IPS液晶・フルHD+解像度は非常に高画質で、リフレッシュレートも60Hzと過不足無し
- 片手使用を想定するなら7~8インチが最良。
内蔵ストレージ128GB+microSD 512GB=最大640GBのストレージ容量に不足無し
ストレージは内蔵で128GB(初期状態で約15GBは使用済みのため、実質113GB)+拡張で最大512GB増設可能なので、Nexus7の32GBと比較すれば約20倍の大容量。Nexus7ではある程度電子書籍や動画を入れたらすぐに容量不足になっていたのが悩みの種だったが、iPlay60mini Proではそれが完全に解消された。
Nexus7は内蔵ストレージ容量が32GBと少なめということもあったが、それ以上にSDカード等による容量拡張に対応していなかったのが致命的だった……そしてそれは、現在もGoogleのスマホPixelシリーズに受け継がれる悪習でもある。SDカードに恨みでもあるのか……?
ただ、容量拡張可能とは言っても、基本的には内蔵ストレージの128GBが運用のメイン。microSDはどうしても内蔵ストレージに比べて読み書きの速度に劣るため、頻繁なデータの入れ替えにはその速度の遅さにどうしてもストレスを感じてしまう。
MicroSDカード増設のための費用と読み書き速度の差によるストレスを考えると、内蔵ストレージ容量に256GB、512GB等のバリエーションの用意があれば、多少の価格向上は許容範囲になるのではと思う。
- 内蔵ストレージ容量は128GBと、可も無く不可も無く標準的な容量
- microSDで最大512GBのストレージ容量を拡張可能なので、容量に不満が出ることは少ない
- 内蔵ストレージにバリエーションが無く、ヘビーユーザーにはMicroSD増設が必須
SoC・GPU性能は読書・動画視聴用途には一切過不足無し。ゲーム用途には性能不足か
私の主用途が読書・動画視聴という多少低性能でも問題無く動作する用途のみなので敢えてベンチマークテスト等は行っていないが、ネットでのレビュー等で紹介されているHelio G99のAnTuTuベンチマークVer.10での総合スコアは約40万点程度とのこと。
これはゲーム用途としては必要最小限の性能とのことで、ゲームを快適にプレイするにはどうしても性能が足りていないが、私のように用途を読書、動画視聴に絞るなら処理性能に不満を感じることは一切無しで快適そのもの。
ちなみに参考として、2025年1月に入って早々情報が出回り始めたiPlay60mini Proの後継に当たるiPlay70mini Proや、その上位機種であるiPlay70mini Ultraだが、まだ確定情報ではないがiPlay70mini ProのSoCはSnapdragon6 Gen1、iPlay70mini UltraにはSnapdragon7+ Gen3が搭載されるとの情報が確認できた。
iPlay60mini ProのSoC、Helio G99のAnTuTuベンチマークVer.10総合スコア40万点に対し、iPlay70mini ProのSnapdragon6 Gen1総合スコアは約54万点、iPlay70mini UltraのSnapdragon7+ Gen3に至っては約144万点とのこと。(引用・参考:スマホの実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ/ガルマックス)
iPlay60mini Proの直接の後継であるiPlay70mini Proを見た場合、SoC性能は若干の向上程度だが、それでも着実に性能アップを図っている模様。iPlay70mini UltraのSoC性能約144万点は、そこそこ重量級のゲームでも多少の画質劣化等を許容できれば動作するレベルとのことなので、ゲーム用途をメインに考えているならばどう考えてもProよりUltraか。
- 読書・動画視聴程度の用途には一切の支障を感じないSoC性能
- ゲーム用途にはSoC・GPU性能共に少々性能不足
当初は期待していなかった顔認証が予想外に便利過ぎた
iPlay60mini Proのロック解除として生体認証のひとつである「顔認証」が搭載されているのは最初から知っていたが、実は購入前は大して期待していなかった。むしろ「何で指紋認証じゃ無く顔認証なのか……」と落胆すらした。が、
いざ使ってみるとたまらなく便利過ぎた。
正直、顔認証の精度自体は最高とは言えない。顔の造りにもよるのか、どうしても何回に1回程度は上手く認証できない時がある。これはiPlay60mini Proに限った話では無く、私の場合、例えばマイナンバーカードの顔認証にも何回かに1回は「誰やねん」と弾かれる。何でやねん……
まぁそういう経緯があり、スマホにも顔認証と指紋認証の両方が付いているものの、指紋認証しか信頼せず使用していなかったが、そんな顔認証でもわざざわロック解除の度にパスコード入力は手間で仕方が無い。それが通勤中の満員電車内とかだと最悪まである。よってやむを得ず顔認証を使ってみることにしたが、
いざ使用してみると、まぁこれが便利快適で泣くレベル。
やはり何度かに1回の認証ミスは起こるものの、それでもパスコード認証よりかは遙かに楽で便利。今ではもはや顔認証を手放しなんて考えられない。正直中華製というだけで不信感MAXだったが、これにはさすがに驚いた。ここまで精度上がってるのか最近の中華製品は……っ!
まぁ、中華製品で一番懸念しているのは性能面じゃなくてセキュリティ面だけどね……
- 精度も悪くなく常用に耐える、想像以上に便利な顔認証機能
- 指紋認証が付いていないのは残念ポイント
対応通信形式は過不足なく標準的。その他付随機能については使用予定が無いため未評価
通信機能はBluetoothとWi-Fiで、対応バージョンも過不足無し。外出先でネットに接続する予定も無く、室内でのWi-Fiとワイヤレスイヤホンとの接続さえ出来れば一切文句無し。
iPlay60mini Proには他にもジャイロセンサーや重力センサー、GPS機能、そしてGoogleの定めた高品質なデジタルコンテンツ視聴に必要なWidevine L1 認証等多くの機能を有するが、読書と動画視聴が主用途のためこれらについては触れる機会がないため、本レビューではこれらについては触れないでおく。
ただ、室内でAmazon PrimeやNETFLIX等の動画サービスを解像度制限無しの高画質で視聴する用途で用いる場合は、Widevine L1への対応はひとつの注目ポイントとなる。
- 外出先でネット接続の予定が無いのなら、Wi-FiとBluetoothで十分
- Widevine L1 認証対応のため、NETFLIX等の動画サービスも快適に利用可能。
ALLDOCUBE iPlay60mini Pro 開封の儀&実機チェック
それではiPlay60mini Proの開封&実機チェック。中華製品と言えば雑な梱包&広告詐欺が常套だが、最近の中華製品、特に一部の家電、電子機器メーカーについては、既にジャパンクオリティを越えているものも散見される。日本のレベルが下がっただけかも知れないが……
外箱が高クオリティで傷も潰れも無し。梱包も丁寧で不満の無いレベル
ALLDOCUBE iPlay60mini Pro、開封開始。ちなみに開封はAmazon。
外箱は白で清潔感が高く、ロゴは銀色で美しい外観。最近の中華製品は本当にレベルが高くなった……
箱は二重仕様。
中身の梱包も丁寧で綺麗。右端の中身は付属のケーブル類が入っているが、こちらもきっちりと無理無く梱包されている。
iPlay60mini Pro本体は金属筐体で質感が良く、2万円台タブレットとしてはかなり高品質な造り
梱包を外し、iPlay60mini Pro本体をチェック。
まずはディスプレイ側。表面には傷防止保護フィルムが貼られており、その下にはさらに最初からノングレアのフィルムが貼り付け済み。大半のタブレットは保護フィルム別売りなのでこれは嬉しいサービス……だが、今回はとある理由で最初から付属のこの保護フィルムは取り外し、別途購入した保護フィルムを改めて貼り付けている。理由は後述。
背面側。iPlay60mini Proは手触りの良い金属製の筐体が採用されており、2万円台のタブレットとしてはかなり高品質。実際に各部位の造りに安物感は無く、手触りに関しては個人的にはNexus7やAmazonタブレットのFire1OHD越えと感じている。
リアカメラ部分はシンプルな一眼仕様で、フラッシュライトも装備
iPlay60mini Proのリアカメラ部分は一眼仕様のシンプルな構造。フラッシュライトも装備しており、最近のスマホみたいな取り回しが可能になっている。
性能は13MP・オートフォーカス対応ということでスペック上はそこそこ高性能だが、使用する予定は無し。何せ昔っから撮影は一眼カメラ派で、Sony XperiaやGoogle Pixelの高性能カメラ付きスマホですら撮影した回数は数えるほどなんで……
筐体周辺のボタン・スピーカー・スロット部分も綺麗に造り込まれおり、手抜き感は一切無し
電源・音量ボタンやスピーカー、USBコネクタやSIMスロット類は筐体周辺部に搭載されている。
短い方が電源ボタン。長い方が音量ボタン。質感だけでなく押し心地も変な引っかかりなどは無く悪くない。
SIMスロット件MicroSDスロット。デュアルSIM仕様だが、ひとつはMicroSDと排他仕様なのは仕方が無いところ。でも基本SIM差すつもりは無いため、一切無問題。
筐体上側にはスピーカーとUSB-Cコネクタ。
筐体下側にはもうひとつのスピーカー。上側と合わせてデュアルスピーカーとなり、タブレットを横向きにすることで動画視聴時のステレオ再生に対応する。
専用ケースは別売。保護フィルムは付属しているが別売品に貼替え推奨
iPlay60mini Proには専用ケースは付属していないため、欲しい場合は別途購入する必要がある。また保護フィルムは最初から付属するものの、その品質と使い勝手から、別途適当なものを購入して貼り直すことを推奨したい。
iPlay60mini Pro 純正ケースはタブレット本体とは逆に、高価・低品質・使い勝手悪しの三拍子
今回購入したのは、ALLDOCUBE iPlay60mini Pro 純正ケース。
ハードタイプでは無く、TPU材質のソフトタイプ。
こちらは定価約3,000円とそれなりに高価にも関わらず、iPlay60mini Proタブレット本体とは異なりかなり安っぽい造り。はっきり言って2013年当時1,000円程度で購入できたNexus7用のケースの方がかなり高品質だった……
2025年1月現在では第2世代にバージョンアップしたようで、一応マグネット内蔵でフタがキチンと閉じるようにはなった模様。しかし全体的な造りの安っぽさと使い勝手の悪さは変わらず、Amazonでは星1の嵐状態。
iPlay60mini Pro本体に装着。せっかくの本体の質感の良さが全てかき消えるという残念仕様……移動中に本体及びディスプレイ表面に無駄な傷が付くことを防止できるだけで良しとすべきか……
質感良しのスイッチも覆ってしまうため、傷防止のために支払う代償がデカい……それに何より、
この品質で価格が約3,000円というのは絶対に納得いかない。
しかもこの純正カバーは「iPlay60mini Pro本体と同時購入で割り引き」の謳い文句があったからこそ購入したのに、私の購入時の操作が悪かったのか他に理由があったのか、
購入後、気がつけば実際には定価購入していたとか意味不明な事態に。
いや、こんな低品質なケース定価で買うとか何の罰ゲームだよ……iPlay60mini Pro用純正ケースはよほど傷が付くことを嫌う人以外は購入せず、他のケースを購入することをお薦めしたいかと。ホントに……
保護フィルムは付属のものより、別売の保護フィルムを購入して貼り替えすることを推奨
iPlay60mini Proのディスプレイ面には最初から保護フィルムが貼られているが、この保護フィルムは一見ノングレアで品質にも問題無いように感じるものの、実際に使用していると指の脂で指紋がべったりと付いたまま拭いても取れ辛く、またそれ故に指の滑りも悪くて操作し辛いという欠点も。しかも力を入れて不幸とすると細かい傷が付いてしまい、さらに見にくくなってしまう。
そこでお薦めは購入した時点で保護フィルムを別売の良さげなものに貼り替えてしまうこと。今回チョイスしたのはPDA工房のiPlay 60 mini Pro/Turbo対応保護フィルム「Perfect Shield」。アンチグレアタイプのフィルムで指の滑りが良く、指紋も付きにくいと評判だったので購入。
一見曇っているようにも見えるが、実際に使用してみると映りはクリアで使用感に問題は無し。謳い文句通り指の滑りが良く指紋も付きにくいため、最初から付いている保護フィルムとは比較にならないほど使い心地が良くなった。
保護フィルムを貼ったディスプレイ部分をに光に照らしてみると、反射光が分散されてぼやける感じに。ただ指紋が付きにくいとは言っても使用し続けていると汚れも蓄積していくので、定期的なクリーニングは欠かさないようにしたい。
ALLDOCUBE iPlay60mini Pro システム面チェック
今度はiPlay60mini Proのシステム面をチェック。OSはAndroid14ベースにした独自のOS「ALLDOCUBE OS 3.0」を採用しているが、AmazonのFireタブレットとは異なり、Google Playは普通に利用可能なのでその点は安心して使用できる。
ホーム画面及びコントロールパネルはiOSに近い印象の洗練されたインターフェース
iPlay60mini Proに採用されているOS「ALLDOCUBE OS 3.0」はAndroid14ベースだが、一見した感じはiOSのようにも見えてなかなか好印象。
画面下部のドッグバー、アイコンのフォルダまとめ機能など、出来ること自体は確かにAndroidベースではあるけれど、デザインの見せ方で本家本元のAndroidと差別化を図っている。
機能面ではスワイプする指の本数で各機能を操作可能な「マジックジェスチャー」や画面分割など想像以上に多種多様な機能を備えており、当然と言えば当然だが、さすがに10年前の機種であるNexus7とは比較にならないくらいの高機能・高性能を誇っている。
ホーム画面より右スワイプで、スマホ同様Google Discover表示可能
個人的に嬉しかったのは、Androidスマホではお馴染みのGoogle Discoverにもしっかり対応していたこと。
閲覧するのはWi-Fiが繋がる室内限定だが、いつも内容・ジャンルを選ばずに適当にニュースを見るのが習慣のため、この機能はスマホでも本当に便利に感じているので、Android機であれば当然っちゃあ当然だが、対応していくれていてありがたい。
- スマホ同様に右スワイプでGoogle Discoverを表示可能
デュアルスピーカーでステレオ対応だが、音質的には低評価。音楽・動画視聴はLDAC対応のBluetoothで
iPlay60mini Proはスピーカーが左右に設置されておりステレオ再生に対応しているが、音質的には正直に言ってあまり品質は良くない。調べてみるにどうやら全機種のiPlay50miniではスピーカーひとつのモノラルで、ステレオ対応になったのは本機かららしく、またこれも前機種ではあるが、音質についても公式から「期待するな」と明言されていたとのこと。まぁ価格を考えたらやむを得ないのか……?
しかしBluetooth接続方式はハイレゾ音源を伝送可能な「LDAC」に対応しているため、動画や音楽を高音質で試聴したいなら、本体のスピーカーではなく、そこそこのBluetoothイヤホン等を用意した方が幸せになれる。
ちなみに有線イヤホンを接続する3.5mmジャックは用意されていないため、有線イヤホンを使用する場合はUSB-Cに変換コネクタをかます必要があることに要注意。
- Bluetooth接続はハイレゾ音源伝送可能な「LDAC」に対応
- 本体に搭載のデュアルスピーカーの音質には期待できない
- 3.5mmイヤホンジャック未登載のため、有線イヤホン使用のためには変換コネクタが必要
使い方次第で余裕で5日は持つ大容量6,050mAhバッテリーと、PD 18W 急速充電対応
iPlay60mini Proバッテリー容量は6,050mAhと、かなりの大容量。これまで使用していたNexus7の容量が約3,900mAhで、10年使用した状態でも1~2日は持っていたことを考えると、使い方次第では4~5日は充電無しで稼働できることになる。
実際には自動調光で読書だけなら4~5日、動画視聴を入れるとさすがに3日ぐらいで一旦充電した方が安心感が出るぐらいだが、それでもディスプレイの画質、光量を考えると、相当にバッテリー持ちが良いと言える。
充電は18WのPD急速充電に対応しているが、急速充電には当然対応する充電器が必要になるものの、
付属の充電器は何と10Wまでにしか対応していない。
何でやねん……
しかしまぁタブレットを焦って急速充電する必要があるシチュエーションはそうそうないので、まぁ日常使いには支障は無い。支障は無いが、そこはせめて18Wに対応した充電器を付属して欲しかった……
- 6,050mAhのバッテリーは余裕で数日持つ大容量で、安心感がある
- PD 18W対応なのに、付属の充電器は何故か10W対応
総評:ALLDOCUBE iPlay60mini Proは2万円台タブレットとしては機能十分・画質最高のお薦め8インチタブレット
結論から述べるとALLDOCUBE iPlay60mini Proは、低価格帯8インチタブレットとしては間違いなくコスパ最高クラスのタブレットとしてお薦めできる。特に8インチでFHD画質というと、他に選択肢はほぼ無くなるレベル。
ただ、万人に無条件にお薦めできるわけではなく、性能的に用途は限定した上でのお薦めとはなってしまうのが残念なポイントだが、それでもこのレベルのタブレットが2万円台で購入できてしまうのはかなり驚愕と言える。
- 7~8インチサイズで、IPS液晶・フルHD+解像度は他にほぼ選択肢が無いレベル
- 内蔵ストレージ容量は128GBに加え、MicroSDで最大512GBのストレージ拡張が可能
- Bluetoothはハイレゾ音源伝送可能なLDAC対応
- バッテリーは6,050mAhの大容量
- 顔認証に対応で、ロック解除が容易
- Widevine L1 認証対応で、各動画サービスのHD視聴が可能
- 定価27,999円だが、セール時には2万円前半で購入可能と性能の割に安価に入手可能
- SoC・GPU性能的にゲームプレイは少し厳しい
- デュアルスピーカー搭載だが、音質は期待できない
- 付属の充電器が10W対応なので、PD18Wに対応できない
- 最初から貼付されている保護フィルムの品質が低い
- 公式の純正ケースの品質が低レベルで酷い
デメリットは幾つかあるものの、使用用途を絞って割り切ってしまえば間違いなくメリットの方が大幅に上回る。細かい部分にまで妥協できない人ならば、安価なタブレットではなくiPadを購入した方が間違いなく幸せになれるかと。
毎日通勤などの移動中に使用することを考えれば、高価なタブレットを慎重に使用するよりも、安価なタブレットを気兼ねなく使い倒す方が絶対に気楽で精神衛生上良いだろうと思う。実際Nexus7は何度も落として角部分とか破損してるし(笑)
前述の通り、ALLDOCUBE iPlay60mini ProはAmazon等で上手くセールを狙えば実質2万円程度で入手できるので、片手に収まる使い勝手の良いタブレットをお探しならば、是非ともお薦めしたいタブレットとなっている。
私同様に「中華の電子製品は警戒してしまう」という人はいるだろうが、少なくともALLDOCUBE iPlay60mini Proについては中華敬遠人間だった私が満足するぐらいには完成度が高いので、一度偏見を取り払って調べてみても良いかと……
8.4インチ IPS液晶 1920×1200FHD+ 60Hz
SoC:MediaTek® Helio G99 Octa-core
RAM:8GB+8GB ROM:128GB+512GB(MicroSD MAX)
おまけ:7インチNexus7と8.4インチiPlay60mini Pro 比較
最後に、これまで10年以上の酷使に耐えてくれたNexus7の勇姿と、実際に7インチタブレットと8インチタブレットのサイズ比較公開をしてみようかと。
Google Nexus7を振り返る
当時発表されたのを見て思いっきりひと目惚れし、発売日当日に速攻購入したNexus7。メーカー名は「Google Nexus7」「ASUS Nexus7」の両方の表記を見るが、GoogleとASUSが共同開発しているのでどちらも正しい。
普段は下記のようなケースを付けていたので、10年酷使したわりには綺麗な背面。
ケースはこれで2代目。これはAmazon3年ほど前にAmazonで買い直したケース。フタ部分にマグネットを内蔵しており、開閉するだけで電源がオンオフできる優れもの。iPlay60mini Proの純正ケースもせめてこれぐらいのクオリティが欲しかった……
一度も使用しなかったカメラ。
USB端子がMicro USBなところに時代を感じる……
Nexus7とiPlay60mini Proを比較してみる
それでは本題のサイズ比較。
左が7インチのNexus7で、右が8.4インチのiPlay60mini Pro。ごく僅差のようで、実際には結構サイスの違いがある。
背面側。材質が違うので比較が難しいが、質感的には高級感はiPlay60mini Proだが、手の馴染みやすさはNexus7か。
重ねてみると、わずか1.4インチのサイズ差がよく分かる。片手で持つにはやはり7インチの方が持ちやすいが、視認性は当然8.4インチの方が良い。手が大きい人なら8.4インチでも違和感ないだろうが、私のように手の小さい人間にはこの1.4インチ差が微妙に効く……
参考サイト
本記事執筆にあたり、下記サイト情報を参考・引用させていただいております。